Withering to death / Dir en grey
- Dir en Grey
- Withering to Death
この度、ついにDirのアルバムに手を出してみました。ずっとファンやってたものの、聴いてたのはシングルばかりで、アルバムを通して聴くというのは初なのです。
そして聴いてみて・・・もっと早く彼らのアルバムを聴いておくべきだと反省しました。まず、曲単位としてはもちろん、アルバムとしてが素晴らしいのです。僕はこの作品を聴いて本当に良かったと思います。
まず、一曲目の「Merciless Cult」からタイムラグ無しで繋がる「C」への流れで開幕。非常に良い作りだと思います。そして、次の「朔-saku-」で、もうテンションは最高潮へ。いきなり脳天をブチ抜かれます。何なんだこのスタートダッシュは。
一曲一曲が持つパワーが圧倒的で感情が昂ぶる。生で聴くのが一番素晴らしいのでしょうが、CDの音源で聴いても充分にノレる。それだけでも、曲の持つ激しさを体感することができるからです。
しかし、「暴走」と言う言葉が似合うような作品には感じませんでした。確かに「GARBAGE」や「Beautiful Dirt」のように破壊力が高い曲もあります。でもそれだけを売りにしているアルバムではないからです。随所でシャウトが入るものの、「Jesus Christ R'n R」が暴走している風には感じませんし、バラード曲も手を抜いた風な曲ではありません。バランスがとれたアルバムなのです。
強烈な個性により一層磨きがかかったDir en grey。今年は中々新曲をリリースしてくれませんが、この作品があれば、まだまだ幾らでも待ちます。次は一体何処へ向かっていくのでしょうか。
Favorite Song 鼓動
ラストを締める曲。Cメロでのシャウトもカッコいいですが、とにかくサビが素晴らしい。何でこんなハードで、こんなにキャッチーなんだ。最後の最後にとんでもない名曲を配置したものです。